〜少年剣友会の皆さんへ〜

座学、少年剣友会の皆さんへ   2020年4月

交野市少年剣友会 森本 泰光

剣友会からのおたより

少年剣友会の皆さんこんにちは、コロナウイルスのため、学校も剣道もお休みになってどのように過ごしていますか。
おおかた、毎日たいくつな日々を過ごしているのではないかと思います。
でも、ぼやいてばかりいても、なにも発展や進歩もありません。こんな時こそマイナスと考えず、神様が与えて下さったよいチャンスだと思ったらどうだろうか。

こんな時だからこそ、工夫次第でいろいろできることが山ほどあります。
例えば、学校で不得意な科目があれば、逃げないで気を入れてチャレンジすることです。必ず得意な科目になることうけあいです。
民話や小説を読んでみるとか、毎日決めた数だけ素振りをするのもいいことです。
それも、手先だけでチョコチョコ振るのでなく、足も、腰も、肩も、肘も、手首、全部左を使ってやる素振りです。頭がよくなる運動で一番が剣道だと偉い学者の先生が言っています。それは、左手を使えば遊んでいる右の脳を刺激するからだそうです。

体の幹の部分を体幹と言います。これを今のうち素振りで鍛えておくと、成人になっても堂々とした剣道が出来て、社会に出てからも人から信頼される者になるのです。

小学生のとき、なにをやっても飽きっぽい私は、姉が読んでいた夏目漱石の「坊ちゃん」という本をはじめて最後まで読み終えました。わからない内容や文字は飛ばしながら、とにかく最後まで読んだのです。この喜びは80歳を過ぎた今でもちゃんと覚えています。『飽きっぽい自分にもできた』とね。その後はなんでも工夫をして、求めてやろうという気持ちが出来るようになりました。

コロナのおかげで良いこともあります。剣道が出来ないので、体力維持のため、いつもより重い竹刀を多く素振りをすることにしました。そして多く交野山に登ることにしました。初め少し登ると心臓が悲鳴を上げそうでしたが、途中で体操をしながらゆっくり登るうち、ゆとりが出来て、たくさんの小鳥たちのさえずりが聞こえ、まるで歓迎をしてくれているようです。また足元を見ると、名前もない可憐な花を見つける余裕が出来て、心も開放的になります。目に映るものすべてが芽吹いて見えます。

コロナ菌が早く終息して、元気な皆さんの顔が見られる日を楽しみにしています。

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